2015年

6月

29日

何を言うかより、誰が言うか

【何を言うかより、誰が言うかが重要】



臨床カウンセラー養成塾の塾長、鈴木雅幸です。


来談者中心療法、認知行動療法など、

心理療法にはいろいろあります。


カウンセリングといっても、

厳密にいうとそのやり方は違います。


私自身ロジャーズのカウンセリングのあり方とやり方を中心にしていますが、

一方で、どういう方法で行うかより大事なことがあるとも思っています。



おそらくカウンセリングを経験した人ならわかると思います。



それはカウンセリングを提供する側も、

それを受ける側も同じです。


どんな方法でやるか、何を言われるかも重要だけど、

それらを誰がするのか?


どういう姿勢、人間性の持ち主が目の前に座っているのか?


そういうことの方が大きな影響があるということです。



同じ事を言っているのに、

言う人間によって、その響き方が違う。


同じ言葉を使っているのに、

使う人間によって、その説得力が違う。



こういう風に思ったことはないでしょうか?



あの人に言われるより、

この人に言われた方が胸に響く。


Aさんの言葉よりも、

Bさんの言葉の方が重みを感じる。



そういう経験はないでしょうか?



日本の臨床心理の巨人、河合隼雄氏。


河合氏のカウンセリングを受けたある高校生が、

その感想を親に聞かれ、こう答えたそうです。


「不思議な人に会ってきた。

どこへ飛んでいっても、ちゃんと"はた"にいるような人だった」


~河合隼雄 著 「人の心はどこまでわかるか」より抜粋~



更には私の師匠だった吉田哲。


吉田のカウンセリングを受けた青年が、

やはりその感想を母親にこう語ったそうです。


「自分が何を話そうと何の指示や助言もしないのに、

確かな人格をもった一人の人間がデンと座っているという感じで、

何気ない一言、一言に、確かに人間を感じることができた」


~吉田哲 著 「子どもが本心を語るとき、閉ざすとき」より抜粋~



カウンセリングや人間援助を考えると、

こうした要素が根っこのところでジワジワ作用している。


そして、それが実は、大きく人の心を

動かすことにつながっている。



私はこうした話を聞いたり、

実際にカウンセリングの経験を思い起こすと、

そう感じずにはいられません。



「存在感」という言葉もありますね。



そう考えるとカウンセリングでは、

私たちカウンセラーがクライエントの皆さんにとって、

どんな存在として感じられているか。


これがとても重要になってくるんじゃないかと思うんです。



そして、そうした存在感は、一朝一夕には醸し出せない。


日々、どんな意識で過ごしているのかとか、

どんな気持ちで生活しているのか。


それからカウンセラーとして

どんな姿勢で経験を積み重ねてきたのか。


そういう積み重ねでしか醸し出せないものでしょう。



そう考えると、私も含め、カウンセラーは、

日々の積み重ねから漂う雰囲気や人間味。


そういうところが大きく影響していると思って、

日々を過ごしていくことも大切だといえそうです。


つまり、カウンセリング以外で出会う人、

出逢う出来事も大事にしていく。



その度に経験したこと、そこで出てきた実感、

そういうものを拠り所にしていく。


結局はそういう積み重ねを地道にしていくしか、

確かな援助はできないということかもしれません。




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