傾聴に王道はあるのか?

【傾聴に王道はあるのか?】


昨日オープンセミナー「傾聴トレーニング」を実施しました。


そこでの質疑応答や、セミナー終了後の懇親会でも、

様々な質問が出ました。


そうした質問に答えながら、改めて私はこう思いました。



「みんな、困っているんだな・・・」



今回は医師の方、コーチの方、産業カウンセラー、心

理カウンセラーの方、キャリアカウンセラーの方などが参加。


傾聴トレーニングのプログラム「ロールプレイ」も、

今回はコーチングのコーチ同士のロープレとなりました。



お二人ともかなり勉強されて、

なおかつエネルギーの高いものをお持ちでした。


今回はコーチングを実施していく上でぶつかる問題も含めて、

よく寄せられる「困りごと」を挙げてみます。



・セッションのやり取りが深まらず、どうしても浅いまま終わる。


・引き出そうと質問をするが、なかなか引き出せず、

段々セッションが行き詰る。


・クライアントの話を聞いていると、

どうしても感情的に落ち着かなくなり、聞けなくなる。


・質問をしていい場面と、質問がNGの場面の見極めができない。


・傾聴というと、結局ただ聞いているだけで終わってしまう。


・共感といっても、自分は本当に共感出来ている気がしないのに、

共感したように見せてしまう。


・メンタルな問題にどうアプローチすればいいかわからない。


・症状や感情を一時的に納めても、根本的な問題が解決されない。


・技法に意識がいくと技巧的になり、

あり方を意識すると何もできなくなる。


・段々何と言葉をかけてあげればいいかに窮していく。


・アドバイスをしても「それが出来れば苦労しない」

という雰囲気に終わる。



これはほんの一部ですが、

例えばということでこんな問題にぶつかるようです。


私はこうした質問にはいつも明確にお答えするようにしています。


決してお茶を濁したり、

わかったような回答はしないように心がけています。



一言でいうと、これらは

「間違った教え」によって生まれた混乱です。


もしくは教わったことへの理解が不十分なことによるものです。



養成講座に入塾された方には、先ずその「間違った教え」を正し、

「正しい教え」を頭だけでなく神経レベルに浸透するまで

トレーニングをして頂きます。


正しい教えを知り、その実践に努めれば、

それまでと違った展開になるのは当たり前のことです。


現に学習を継続している塾生は、

その「あり方」やケースを見る「観点」、

そして実践方法まで変化していきます。


それまでどうしても突破できなかった壁を一つ、

また一つとクリアしていきます。



人間とは不思議なもので、突破するまでは

「これは大変な壁だ」「自分に突破できるのか?」と弱気になります。


しかし、一旦突破してしまうと、そういう壁があったことも忘れてしまうし、

突破できた自覚はあっても、あまりそこに重きを置きません。


なぜなら、次なる壁にむかって真っ直ぐ気持ちが向かうからです。



私も「聞ける」ようになるまでは、実に5~6年かかりました。


わが師の吉田も同じ年数がかかたと告白していました。


5~6年が長いのか、短いのかはわかりませんが、

その間は霧に包まれた山を登り続けている感覚でした。


いつたどり着けるともわからない、

見えない山頂に向けてとにかく歩き続けたのです。



正直、途中で何度足を止めたり、後退したかわかりません。


いったいいつになったら聞けるようになるのか?


本当に自分は聞ける感覚を獲得できるのか?


そんな迷いとも葛藤しながらの日々でした。



しかし、いろいろ思い悩んでも、

最後には必ず「ひたすら歩くしかない」という結論に至るのです。


そしてその結論は頂上にたどり着いたときに

はじめて「正しかった」とわかるのです。



ですから、もし皆さんが自分の目指す頂上に

未だ辿りつけないのなら、正しいかどうかもわからないでしょう。


登った人間にしかわからない。


つまり、上った人間がいたということを信じて取り組むしかありません。



今、それぞれの立場で様々な困り事に直面しているかもしれません。


しかし、最後には正しい道を見つけ、

その道をひたすら歩くことが、その問題を解決する王道です。




 

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