あれから20年(阪神淡路大震災)

「心のケアの難しさ」


1月17日をもって、阪神淡路大震災から20年。


20年というと、大変な月日が流れたともいえます。


しかし、被災された方、大切な人を失った方にとっては、
その「時」の流れは様々でしょう。


「あのとき」から時計がいまだ止まったままだという方もいるでしょう。


20年経っても癒されない傷というものも、当然あるわけです。



セラピーや心のケアに従事する我々は、
こうした災害におけるケアから学ぶべきことが多いです。


そもそも心のケアやセラピーは戦争と災害に対して
様々な研究が続けられています。


ある意味、戦争と災害によって発展してきたという歴史があります。



心のケアで重要なことの一つ。


それは、人が直面した問題には、すぐに解決ができる問題と
すぐには解決できない問題があるということです。


すぐに解決できるもの、解決が必要なものについては、
対処できることを実行に移していきます。


しかし、すぐに解決できない問題については、
やはり時間をかけて取り組むしかありません。


また、震災直後にぶつかる問題に加えて、
時間や年月が経ってから新たに表面化する問題もあります。


そう考えると、すぐに対処可能な問題以外は、
どうしても年月をかけて向き合っていくしかありません。



セラピー従事者である我々は、こうした種々の問題の見極めが重要です。


何でも早く解決すればいいという単純は話ではないということですね。



被災した人たち、大切な人を失った人たち。


彼らと同じ土俵に立つのは、基本的には難しいです。


しかし、少しでも同じ土俵に立たせて頂く。


そういう姿勢で対話を重ねていくしかないでしょう。



専門家やセラピストだからといって、
私たちが答えをもっているわけではありません。


心理学の知識は、状況判断には有効ですが、
それ以上の力をもっていません。


ケアをする現場では、やはり全く違った次元での対応が必要です。



人には、触れてほしい苦しみや哀しみと、
今は触れたくない、とても触れられない苦しみや哀しみとがあります。


この弁別もしっかりとできないとケアはできません。


本人が触れたくない、触れられないというものに、
我々がセラピー、ケアの名のもとに
ズカズカと触れていいわけではありません。


一方触れてほしいのにこちらが触れていかないと
それもまた「不適切」ということになります。



セラピーや心のケアは、こうした両極をいつも視野に入れて
クライエントと向き合っていくものです。


向き合っていく中では、いつも無力感を覚えることも多いでしょう。


クライエントの抱く無力感、そしてセラピストの抱く無力感。

お互いに無力感を抱えながらも、何とか前に進んでいこうとする。


多くがこうした道のりを歩むことになります。



阪神淡路の震災で被災した方、大切な人を失った方。


その傷は生涯癒えることはないかもしれません。


しかし、それでも人は生きていかなければならない。


そうした事実をどう受け止めていけばいいのか?


セラピーや心のケアとは、そのことも含めて
一緒にたどっていくことだといえるでしょう。




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