「カウンセラーとして伸びる人、伸びない人」メルマガ第9回:2011年4月9日

 

こんにちは、鈴木です。

 

 

カウンセラーという仕事は、大変な仕事です。

 

その大変さは、真剣に取り組めば取り組むほど、

痛切に感じていくと思います。

 

 

私自身も、これまで何度となくその壁を乗り越えてきました。

 

 

今回はそんな大変な仕事であるにも関わらず、

なぜ、カウンセラーとしてのモチベーションを維持できるのか?

 

そのことについて書いてみます。

 

 

カウンセリングという仕事は、本当に難しいものです。

 

この難しさを本当の意味でわかっている人が、

果たしてどれだけいるのか、私は疑問です。

 

 

相談に来られる方というのは、非常に鋭い勘をしています。

 

カウンセラーが自分の相談に

本気で取り組んでもらえるかをかぎ分けます。

 

ですから力をもったカウンセラーほど、

非常に難しいケースにぶつかることもしばしばです。

 

 

「死にたいと思います」

 

 

あなたは、面接で、こう宣言されたらどうしますか?

 

そうです。カウンセリングはそういう場です。

この一言に、どう対応すればいいかが瞬時に問われます。

 

 

楽しく、明るく、ゆるい雰囲気で済ませているセラピストには、

このような問いかけに遭遇することはないでしょう。

 

真剣に、全力で取り組むカウンセラーには、

時としてこんな問いかけが投げかけられるもの。

 

なぜならば、こういうクライエントは、

こちらに命を預けてくるからです。

 

 

ですから「死にたいと思います」という宣言は、裏を返せば、

 

「先生、俺の命、預かる覚悟があるか?」

「その位真剣勝負を、この俺としてくれる気があるか?」

 

という風に投げかけられているのと同じなわけですね。

 

 

こういう仕事ですから、なかなか大変です。

しかし、そんな仕事でも、モチベーションは必要です。

 

 

では、鈴木の場合、そのモチベーション、

いったいどうやって保たれているのでしょうか?

 

 

実はカウンセリングを本当に深くやっていくと、怖いことばかりじゃありません。

怖いことは、本当に深めてやれれば、そんなに起きないんです。

 

むしろ、その人(クライエント)の深い人間性にふれるんです。

 

私はカウンセリングの中で、その人の深い人間性にふれる瞬間に、

大きな喜びを覚えていることに気がつきました。

 

 

その人の問題にふれるのではないんです。

その人自身に、その人そのものにふれる瞬間です。

 

(カウンセリングが行き詰る人は、その人にふれず、

その人の問題にだけふれようとします)

 

それは、自分の人生観、価値観やその変容について

その人が生き生きとした自分の言葉や表現で語る瞬間です。

 

 

それは時には独特の言い回しであることもありますが、

極めて当たり前の内容や言葉であることも多いんです。

 

でも、その当たり前のことの大切さに気がついたとき、

その語りは静かだけれども力強く、そこには、

その人の豊かな人間性が生き生きと現れています。

 

 

そうした語りとその人に出会えた時、

私は静かな、けれども深い喜びを覚えていることに気づきました。

 

最初からその喜びを目的としていたわけではありません。

深い人間性にふれたとき、自然と湧き上がってきた喜びです。

 

 

とても静かですが確かな、そして力強い喜びです。

その喜びが結果として私のカウンセラーとしてのモチベーションとなっている。

 

そのことは最近になって気がつきました。

 

 

そしてそこには、クライエントを深く、強く信頼する

カウンセラーとして、一人の人間としての私がいるようです。

 

人間は基本的には、条件さえ整えば、

前進的な傾向をみせる潜在的な力を持っている。

 

このロジャーズがたどり着いた仮説は、やはり正しいと思います。

少なくとも私がクライエントと共に経験してきたことと一致します。

 

 

こちらがその力を深く信頼すれば、クライエントに対して

教えてあげようとか、気づかせようとか、助けてあげようとか、

そんな余計な計らいは不要です。

 

 

却って邪魔になるだけといってもいいでしょう。

 

 

この深い経験は、簡単にはできません。

でも、深い経験が出来たかどうかは、はっきりとわかるものです。

 

 

実は私、そのセラピストがこのような経験をし、

このような喜びを知っているかどうかがわかってしまいます。

 

ちょっと会って話しただけで、わかってしまうんです。

なぜなら、私はそれを経験しているからです。

 

 

深い面接から生まれる深い人間性と喜び。

その経験からくる実感がありますから、

同じ匂いがするかどうかがわかってしまうんですね。

 

 

それはともかく、これが私の奥深いモチベーションです。

 

このモチベーションは、相手を限りなく信頼するという

ロジャーズの仮説そのものを信頼するところから生まれます。

 

 

対人援助の神髄は、もしかしたら"信じること"かもしれません。

 

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