「傾聴実践に必要な気持ちとは?」メルマガ第77回:2013年8月27日

こんにちは、鈴木です。
メルマガを開封して頂き、ありがとうございます。

 

 

「敬意の念、尊敬の念と傾聴との関係とは?」


ロジャーズはカウンセラーの基本姿勢の一つとして、
「肯定的配慮(積極的関心)をもって聞くこと」をあげています。


クライエントの話、もしくはクライエントに対して、
限りなく肯定的な気持ちでカウンセリングに臨むこと。

そうでなければカウンセリングは思うような成果につながらない。

ロジャーズはそう断言しています。


以前、私が小学校のスクールカウンセラーをしていた頃のことです。

ある時、小学校1年生の男の子とカウンセリングをすることになりました。

当時、1年生の子とカウンセリングをするのは初めてでしたので、
果たしてどこまでしっかりとできるか、ちょっとした緊張感を感じていました。


しかし、ふたを開けてみれば、それまでのカウンセリングとは何も変わりませんでした。


1年生の子どもが自分の内面をどこまで言語化できるか。

それをこちらがどこまでサポートできるか。

そうした心配は程なくしてなくなりました。


彼は自分ではどうすることもできない家庭の問題を背負いながらも、
その状況を自分なりに受け入れ、前に進んでいきたいという趣旨の話をしてくれました。

その健気な、そしてひた向きな姿に、私は心を動かされていました。

そして小さな身体でまっすぐに語る彼の話を聞くうちに、
私の心の中に彼に対する「敬意の念、尊敬の念」がわいてきたのです。


そう・・・・私はこの時、はっきりと自覚をしました。

これがロジャーズのいう「肯定的な気持ち、配慮」ではないかと・・・・


そしてその時、私は師匠の言葉を思い出していました。


「我々は小学生の胸を借りるつもりで臨むことだ」


私はその時、自分が今まさに、この子の胸を借りることで
ロジャーズの残した言葉を実感させてもらっていると感じました。

彼が私に身体を張って、カウンセラーの姿勢を教えているとさえ思いました。

そう思うと、彼に対してさらに畏敬の念、尊敬の念を覚えたのです。


私はこの時の経験から、それまで知識として理解していた「肯定的姿勢」を
一つの経験を通して実感するに至ったのです。

そしてその後、全てのクライエント(子どもや大人を問わず)に対して、
その言動、人格を尊重する姿勢を持つようになりました。

そうすることで、クライエントの言葉、その一つ一つが
私の心の奥深くに響くようにもなりました。


目の前の相手を心から尊重する態度。

そして畏敬の念、尊敬の念を覚えるような関係性。

私はここにこそ、カウンセリングで最も大切なものが生きていると思うのです。

 

 


    

※このメルマガを購読されたい方は下記よりご登録ください。↓

 

 

メールアドレス:

(必須)
お名前 (必須)

 

 

 >>オープンセミナーの詳細はこちら