「不足の事態への対応法」メルマガ第74回:2013年8月6日

こんにちは、鈴木です。
メルマガを開封して頂き、ありがとうございます。

 

 

「面接で不測の事態に対応するには?」


カウンセラーにとって、傾聴の力や応答技術はもちろんのこと、
どんな姿勢でクライエントの前に座るかも、非常に重要です。

細かいカウンセリング技術にこだわるよりも先に、
どんな心のあり方をもって面接に臨めるか。

こちらの方がカウンセリングの成否を左右するといえます。


姿勢というところでいうと、重要なポイントはいくつかありますが、
中でも「安定感」というものが非常に重要になってきます。


クライエントはある意味、とても不安定な状態で訪れます。

ストレスによって精神的に参っているからという場合もあれば、
元々軸が定まらずにストレスを生み出しているという場合もあります。

精神的な意味でも、軸という意味でも不安定なわけです。


そんなクライエントを前にして一番必要なことの一つは
「安定感」をもって面接に臨むということです。


なぜなら、不安定なクライエントは、「安定感のある人間」を前にすることで、
自分自身もその安定感にふれ、影響され、安定してくるからです。

安定感のある人間の雰囲気、心のあり方、物腰などにふれ、
クライエントも段々落ち着きを取り戻すわけです。


カウンセリングをしていると、様々な場面に遭遇するものです。

以前あったケースですが、お子さんの不登校の相談ということで、
そのご両親が二人で面接に来られました。

そのうち、このお二人がカウンセリング中に、夫婦げんかというか、
お互いにちょっとした言い合いを始めました。


もしここでカウンセラーが狼狽してしまうと、
この流れ、収拾がつかなくなってしまうんですね。

こういう不測の事態(ある意味不測ではなく必然ですが)に
カウンセラーは、その安定感を崩さないことが大切です。


私はしばらく二人に、言いたいことを吐き出してもらいました。

その間、私は黙って座っていたのですが、
心もちとしては限りなく安定した感覚を保っていました。

もちろん、言い合っている二人の心中が、
ある程度見えていることが前提条件なのですが・・・・


そしてタイミングを見計らって、私が言葉をはさみ、
お互いに言いたかったことを私の言葉でまとめ、それぞれに伝えました。

それぞれの葛藤、苦しみ、戸惑い、やりきれない想いなど、
お子さんの不登校に苦しんできた夫婦の内面を
互いが受け入れやすい表現に置き換えて私が言語化したのです。


ここで軸となるのは、双方が共通に願っていることであり、
それは間違いなく子どもが再び元気に学校へ行ってくれることなのです。

カウンセラーはそうした双方の共通した思いを軸に、
不測の事態であっても安定して対応できることが必要です。


面接の前半では怒りを露わにしてた父親でしたが、
途中から私の言葉を目を閉じて静かに聞くようになりました。

そして私の働きかけを受け容れ、先ずはお子さんに手紙を書き、
あきらめずに何度でも働きかけてみると宣言したのです。


こうした局面においてカウンセラーに求められるのは、
安定感に加えて「人を動かす力」です。

目の前の人間の心を揺り動かす働きかけができる力ですね。

これはもう技術というよりはカウンセラーとしての姿勢、心のあり方、
もっというと、カウンセラーがここまでどう生きてきたか・・が大きいです。


こうした安定感や伝える力をもつことによって、
対人援助の可能性というのは、より拡がっていくのではないでしょうか?
 


    

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