「震災、そしてこれから」メルマガ第7回:2011年3月29日

 

こんにちは、鈴木です。

 

 

「今こそ、みんながステージを上げる時!」

 


かつてA・マズローという心理学者が、
人間の欲求について、次のような段階説を打ち出しました。


1)生理的欲求

2)安全・安心の欲求

3)社会的欲求

4)自尊の欲求

5)自己実現欲求


一つずつ簡単に説明します。

 


1)生理的欲求

 

一言でいうと、衣食住の欲求ですね。
この欲求が満たされると、人間には次の欲求が起きてきます。

 


2)安全・安心の欲求

 

身体上の危険回避、自分を守る欲求です。
ちなみに、拒食症はこの欲求が機能不全にある状態です。

 


3)社会的欲求

 

いろいろな集団に属したい、受け入れられたいという欲求。
他人と意味のあるつながりを求める欲求ですね。
社会生活を送るうえで重要な欲求です。

 


4)自尊の欲求

 

他人から認められたい、他人も尊重したいというもの。
自己肯定観、自信をもちたいという欲求ですので、
社会生活を満足に送るには重要なものです。

 


5)自己実現欲求

 

自分のもつ可能性を最大限に満たそうという欲求です。
なりたいものになる。目標を立て、達成していく。
夢の実現などにも重要な役割を果たす欲求ですね。


マズローは、それぞれの欲求が満たされると、
その欲求は次なるステージを求めていくとしています。


さて、今回の大震災。いえ、今回に限らずですが・・・


未曽有の災害、とてつもない困難、大変な危機に直面し、
私たちは先ず、1)生理的欲求が起き、
続いて2)安全・安心の欲求が起きてきます。

 

身の安全の確保、水や食糧の確保。


こうした命に係わる問題がとても切実さを増してきます。

 


しばらくして、ひとまず身の安全が確保できた時、
次なる欲求としてこの3)社会的欲求が起きてきます。

 

世界から、ある意味、賞賛の眼で見られている日本人の集団行動は、
この3)社会的欲求に基ずくものだと考えられます。

 

※危険情報を耳にすると、再び2)や1)の欲求が起きます。


買占め行動もこのような心理から起きる行動ですね。

 


続いて援助・復興活動に入るわけですが、
僅かに落ち着きを取り戻しつつある段階では
この4)自尊の欲求が起きてくるタイミングでもあります。


自治体の職員の方々、有志のボランティアの方々と被災者の方々。

 

こうした人たちの間で、この欲求が助けになったり、
時にはトラブルにつながったりすることも出てきます。

 


人間はこれらの欲求を満たそうとするとき、
建設的な行動を取ることも多いのですが、
時には非建設的な行動を取ってしまうこともあるからです。


さて、ここまでご覧になって、あなたは何を感じましたか?


私はこのマズローの欲求段階説に照らして、思うことが一つあるんです。

 

それは、復興・再建といったプロセスで大切なことは、
このような欲求のステージにおいて建設的に動くことはもちろん、
そのステージを各自が「建設的に上げようとしていくこと」です。

 


ですので、被災地以外の方はもちろん、
被災地におられる方々も、5)自己実現欲求に向けて
徐々に自分のステージを上げる努力が求められるでしょう。


特に、被災地以外の方々は、被災された方より心身共に動けます。


被災者のみなさんよりも、より建設的にものを考えたり行動がしやすい。

 

そういう人たちが、5)自己実現欲求に素直に従い、
経済活動をしっかりと(建設的に)行うことは、
復興・再生・創造において、極めて重要なことといえるでしょう。


そうです。


私たちに求められてくるのは、
今後、その考え方、発想、視点、行動において、
それらが建設的か、非建設的かということです。


日本中の人たちが今、自分に何ができるのかを、
その立場立場で考えておられると思います。


自分にできることの選択肢の一つに、
しっかりとした経済活動や消費という項目があるとします。

 

自粛とのバランスは考えるにしても、
そういう選択が可能な状況であるとしたら、
しっかりと行動を取っていくことが重要ではないでしょうか。


建設的な精神は建設的な行動を生みます。


同時に、建設的な行動によって、新たな建設的な精神も生まれます。

 

建設的な行動が建設的な精神を生み、
建設的な精神が建設的な人間関係を生み、
その人間関係が健全な社会を再び生み出してくれる。


原発の問題には議論の余地があるかもしれません。

 

しかし、私たちは自粛と萎縮を混同するのではなく、
配慮をもった果敢な行動も必要なのではないでしょうか。

 



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