「ネガティブな話をずっと聞き続ける秘訣」メルマガ第63回:2013年3月12日

こんにちは、鈴木です。
メルマガを開封して頂き、ありがとうございます。

 

 


「否定的な話をどこまでも聞ける」


これはカウンセラーとして求められる基本姿勢の一つです。

しかし、これは一般の人たちには、なかなか難しいことです。


誰かの批判であったり、自分への嫌悪感であったり、
不満や怒りであったり、そうした否定的な話をずっと聞く。

聞いていくうちに、こちらにはこんな思いや感情が浮かんでくる。


「そんなことばかり言っているからダメなんだ」

「もっとポジティブな思考にならないからだ」

「ああ・・そこが問題なんだ」


大抵はそういう思いや感情が浮かんできますし、
その時点で相手の話を肯定的には聞けなくなります。

そしてもうそれ以上その話を聞きたくないという感情になり、
やがて「助言」「解釈」「激励」「説得」等をしたい衝動に駆られます。

ここまでくると、もう完全にその話、聞けなくなってますよね。


でも、カウンセラーとしてカウンセリングという場では、
否定的な話をどこまでも聞き続けられることが求められる。

「助言」「解釈」「激励」「説得」などは一切せずに、
とにかくひたすら「聞く」ということが求められます。

ではいったいそうすれば「どこまでも聞く」ということができるのか?


答えはこうです。


クライエントの話に「強い興味・関心」をもつことです。

そしてその時のクライエントの気持ちの「理解」に努めることです。


そうすると


「そんなことばかり言っているからダメなんだ」

「もっとポジティブな思考にならないからだ」

「ああ・・そこが問題なんだ」


というような"思い"を言いたいという衝動は起きなくなります。


クライエントの話に強い興味・関心を持てるようになると、
「理解したい」という思いも強くなり、むしろこう思うようになります。


「クライエントはどうしてそういう思いになるのだろう」

「なぜここまで否定的にしか物事を観れなくなっているのだろう」


ポイントはクライエントの話の「内容」ばかり追いかけるのではなく、
目の前にいるクライエントという「一人の人間として」の関心を寄せること。

クライエントの話の内容だけでなく、それを言いたくなる気持ち、
その話をすることの意味、背景などにも関心を寄せる。

そうしたクライエントの全体を理解しようとすること。


理解できなくても「理解したい」という思いを強くもつ。

だから「どこまでも聞ける」ようになっていくわけです。


こうした姿勢をいつも崩さずに聞き続けられれば
やがてクライエントはこんな思いに包まれるはずです。


「今まで、この話をここまで聞いてくれる人はいなかった」

「自分の気持ちをこれだけ深く理解されたことはない」


同時にクライエントはこんなことにも気づきます。


「ああ、自分はこんなに悲しいと思っていたんだ・・・」

「私はここまで傷ついていたんだな・・・」

「そうか・・・本当にこの事がショックだったんだ」


そう、理解されることによってクライエントは、
自分自身をも理解していくことになるのです。

「理解された」というありがたみによって暖かい気持ちになり、
「気づく」ことによって自分をより理解できるようになる。

この繰り返しを経験していくことで、クライエントは
一歩、また一歩と前進する力を取り戻していくわけです。


カウンセリング、それはまさに「人と人」との暖かい交流そのものです。

そしてそこには確かな「絆」や「ふれあい」「信頼関係」といった
私たちが見失いがちなものが存在しているのです。


カウンセリングを学ぶとは、つまりはこうした
人間関係の暖かさを身を以て体験し直すことだといえるのです。

「エンカウンターグループ」というグループセッションは、
そうした「絆」「ふれあい」そして「あたたかさ」を
身を以て体験するカウンセリング研修です。

 

 

    

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