「これがカウンセリングの成否の分かれ目」メルマガ第51回:2012年10月15日

こんにちは、鈴木です。
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「クライエントの否定的な表明への対応」


カウンセリングを失敗する典型的なパターンの一つは、
クライエントの否定的な表明を受け止められなくなる場合です。

クライエントの否定的なものの見方、否定的な感情の吐露、
こうした表明を受け、カウンセラーにも否定的な感情が起きる。


そうなるとカウンセラーは、もうクライエントに対して
肯定的な態度・姿勢を維持できす、対応も否定的になってしまいます。

結果として「傾聴」も「共感的理解」も成り立たなくなり、
カウンセリングは上手くいかなくなります。


クライエントが職場の同僚の批判を延々と話す。

それを聞いているカウンセラーも、段々とイライラしてくる。


「どうして人の批判ばかりに終始するんだ」

「こんなことばかり言っているから立ち直れないのだ」


こうした否定的な見方・感情がカウンセラーの中に起き始めます。


また、クライエントのこうした否定的な表明の連続に
カウンセラーはなす術もなく黙ってしまったりします。

結果としてこれもカウンセリングとしては上手くいかなくなります。


では、クライエントの否定的な表明の連続に、
カウンセラーはどんな心がけで、どう対応すればいいのでしょうか?


ポイントはいくつかありますが、次の2つが特に重要です。

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1)クライエントの全ての態度を尊重しようと努める

2)否定的表明の奥にある感情(訴え)を理解しようと努める

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それぞれ解説しましょう。

1)クライエントの全ての態度を尊重しようと努める

肯定的な態度だけでなく否定的な態度も尊重します。

誰かの批判であっても、愚痴や泣き言のような話であってもです。


なぜなら、これらを尊重されることでクライエントは
自分の「全ての態度を尊重された」という経験をすることになります。

その結果、クライエントは自分を「ありのまま受け容れてもらえた」と実感し、
その実感が自己肯定・自己受容につながるからです。


2)否定的表明の奥にある感情・訴えを理解しようと努める

否定的な表明の話の「内容」に気を奪われることなく、
その奥にある感情や訴えに関心を向け続けます。


「母は私のことを褒めてくれたことはない。
母はいつも私のやりたいことを認めてくれなかった。」


この訴えに対して、否定的な感情がわいたカウンセラーは

「お母さんにもお母さんの苦労があったのでは?」とか、
「お母さんにこだわらず、自分の力で生きようとしたら?」

と言いたくなるかもしれません。


そうではなく、この否定的な表明の奥にある感情や訴えに関心を向け、

「自分の気持ちをもっと理解してほしかったという思いがあったんですね」
「お母さんに認めてもらえなかったけど、自分に自信を持ちたいって思うんですね」

という風に、お母さんへの批評に焦点を合わせるのではなく、
お母さんに対する「クライエントの気持ち」に焦点を当て、その言語化に努めます。


この“ちょっとした違い”の積み重ねによって、
面接の流れがガラッと変わることは珍しくありません。


重要なので、2つのポイントをもう一度。


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1)クライエントの全ての態度を尊重しようと努める

2)否定的表明の奥にある感情(訴え)を理解しようと努める

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我々カウンセラーも人間ですから、当然上の2つにも限界が生じます。

その時は自分の限界を熟知することがさらに重要で、
ここに「学び」を忘れないことが何よりも大切だといえるでしょう。


いずれにしても、否定的表明にこそ、クライエントの立ち上がる“チャンス”が潜んでいます。

カウンセリングでは、そのチャンスが見えてくるのを粘り強く待つ姿勢が大切です。


 


   

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