「オウム返しの憂鬱」メルマガ第36回:2012年5月18日

こんにちは、鈴木です。
メルマガを開封して頂き、ありがとうございます。

 

 

 「オウム返しの憂鬱」


あるカウンセリングの協会に所属されている数人の方から
カウンセリングの実習の様子を伺う機会がありました。

 

そこでは、次のような指導を受けるということです。

 


「相手の言った言葉(特に感情表現)は、繰り返すこと」


例えばロールプレイを行った際に、話し手の話の中で、
キーワードと考えられる言葉が出てきたら、
聞き手は、すかさずその言葉を繰り返すということらしいです。

 


私はそれを聞いた時、正直驚きました。

 

それがカウンセリングの応答だなどと勘違いされたら、
しかもそんな方法を実際の面接でやられたら・・・・・

 


そこで、養成塾では、次のようにお伝えしています。


「共感的理解は、相手の言葉と違う言葉に変えて応じることで伝わる」


上記はあくまでも"基本形"ということでご理解ください。

 

相手の言葉を機械的にオウム返しのように繰り返すのではなく、
こちらの言葉、こちらなりの理解が伝わる言葉に変えて応答する。

 


その応答が話し手(クライエント)に受け容れられた時、
そこで初めて「共感的理解」が成立していくといっていいでしょう。

 

「●●のことを日常的に意識してしまうんです」

 

というクライエントの訴えがあるとして、それに対してカウンセラーに

 

「●●のことを日常的に意識してしまうんですね」

 

とやられたら、クライエントはどんな気持ちがするでしょう?

 


おそらく「本当にわかってくれてるのだろうか?」とか、
「なんか上辺だけ、言葉だけで、空しい」といった印象を抱くのではないでしょうか?

 

「●●のことを日常的に意識してしまうんです」

 

というこの訴えに対して、カウンセラーが

 

「●●のことがいつも(ずっとorどうしても)気になってしまう(んですね)」

 

と応じる方が、より「血の通った対話」になるというものです。


「お父さんの期待に応えようとしたけど、それがすごく辛くて・・・」

 

という訴えに、オウム返しではなく

 

「あなたにとっては、とても荷が重かったわけですね」

 

という言葉で応じる。


「先日の失敗で、周囲から責められている気がして、職場にいるのが辛くて・・」

 

という訴えに、

 

「なにかこう、居たたまれない気持ちになったのですね」

 

という言葉で応じる。

 

 

その結果、こうした応答がクライエントに受け容れられたら、
つまり、クライエントの経験的な感覚にピッタリとくる言葉で合ったら、
クライエントは「その通りです」という反応を示してくれます。

 


また、言葉を変えて応じられることで、話し手(クライエント)にしても、
一生懸命理解しようとされていると感じられるんです。

 


もちろん、どんな言葉をここで選択していくかは大事です。

 

その選び方に、カウンセラーの実力が問われるのは当然のことです。

 


しかし、ただ機械的に同じ言葉を繰り返すといった対応のみを続ける。

 

そこから何か自己洞察が深まったり、問題の核心に迫ったりといった
いわゆる「生きた面接の流れ」が生まれるかどうかは、甚だ疑問です。

 

 

考えてもみてください。


そもそも、日常会話の中で、相手の言葉をオウム返しし続けるというような、
そんな対応を鈴木雅幸さんはしていますか?

 

おそらくそんな対応をしてしまったら、
相手は「バカにしてる?」とすら思うかもしれません。

 

日常会話では絶対にしないであろう対応が
どうしてカウンセリングの実習では、まことしやかになされるのか?

 

カウンセリングの実技訓練では、まずは日常的な「常識」を
しっかりと働かせるところから始めることが必要なようです。

 


  

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