「カウンセラーと人間性」メルマガ第3回:2011年1月28日

こんにちは、鈴木です。

 

 

メルマガ、第3号ですね。

 

今回は、ブログでも予告させて頂いた通り、

カウンセラーと人間性というテーマを掘り下げます。

 

 

カウンセラーとして、援助的な人間性を獲得するには、

いったいどんな訓練を積めばいいのか?

 

ロジャーズの3条件をかね備え、クライエントに即座に信頼され、

心を揺り動かし、胸を打つような対応ができる。

 

そんな力をつけるためには、どんなことを心がければよいのか?

心理学ではなく、人間性によって援助できるセラピストになるには?

 

 

 

私の例で申し上げましょう。

 

 

私はある意味、24時間カウンセリングのことを考えています。

 

寝ても覚めても、いかにしたら良いカウンセリングができるか?

どうしたら援助的なカウンセラーとなりうるか?

 

そのことをずっとずっと考えています。

 

 

私が小学校のスクールカウンセラーをしていた時代のエピソード。

他のスクールカウンセラーのケース検討をしていた時のことです。

 

そのカウンセラーは、とても困っていました。

 

学校現場で、ある問題が起きたのです。

 

しかし、保護者の意向と子ども自身の意向、さらには学校側の意向。

それぞれが微妙に違っていたのです。

 

 

そのカウンセラーは、それぞれの関係者の狭間に立ち、

途方にくれ、とても苦悩していました。

 

 

その時です。

 

 

師匠は、そのカウンセラーと

ケース会議に同席したカウンセラー全員に向かって、

一言、こうつぶやいたのです。

 

 

「スクールカウンセラーは、

学校で会う全ての人を、クライエントと思うことだ」

 

 

そのカウンセラーは、その言葉の意味をどう解釈したか?

それは私にもわかりません。

 

 

しかし、私はその言葉を聞いたとき、

全ての霧が晴れたような気持ちになりました。

 

 

そこで、その時以来、私は学校にいる間、出会う人全てを

クライエントだと思うようにしました。

 

もっと具体的にいうと、学校内で会う全ての人を

クライエントだと思って接することにしました。

 

 

そのためには、気を抜くことは許されません。

廊下でのすれ違いざまの一言のやり取りであっても、

私は常にこのスタンスを貫きました。

 

学校内では、いつどこに居ようと、何をしていようと、

誰とどんな話をしようと、この姿勢を一貫して守りました。

 

 

校内で交わす一言一言について、十分に吟味し、

瞬間的に適切な反応が取れるように、神経を研ぎ澄ましながら、

朝から夕方まで学校で過ごしました。

 

それは、「仮面をかぶる」ということではありません。

ある意味、学校にいる誰よりも私は、自分自身であろうとしたのです。

 

つまり、朝から夕方までずっと、面接をしているように、

気を抜くことなく人と接していました。

 

 

もちろん、学校から外に出ると、ドッと疲れが襲ってきました。

 

でも、決して消耗とか衰弱という疲労感ではなく、

自分自身を鍛えているんだという疲労感でした。

 

 

これをスクールカウンセラー時代の中でも、

特に後半の3年間貫き続けました。

 

 

この経験は、今、実に大きな財産になっています。

 

カウンセラーとしてぶつかるあらゆる場面において、

この経験がとても生きています。

 

 

自分自身の、カウンセラーとしての姿勢・土台づくりには、

非常に大きな経験となった3年間でした。

 

 

子どもが「すずきっちー!!」と体当たりしてきた時、

どういうリアクションをすればいいのか?

 

「いやいや、もう疲れましたよ・・・」と漏らした先生に、

どういう言葉を返すのが適切なのか?

 

雰囲気の悪い職員室で、どういうあり方でいるべきなのか?

 

「鈴木先生、うちの子がまた・・・」と

保護者が話しかけてきた時にどう応じればいいのか?

 

 

こんな一つ一つを徹底して考え抜き、

ブレることなく自分(スクールカウンセラー)を貫きました。

 

 

何が言いたいかというと、結局は、日々の鍛錬がものをいう。

これに尽きるということになりますね。

 

 

つまりは日常生活でも、いろいろな場面で、

自分自身を律し、洞察し、言葉を慎重に選ぶ。

 

人の話を正確に聞き、深く理解し、心豊かな言葉を返す。

 

そういう積み重ねと、現場での積み重ね。

 

カウンセラーとしての姿勢を築くには、

この地道で粘り強い積み重ね以外にはないということです。

 

 

王道はないんですね。

 

 

一事が万事という言葉があります。

 

カウンセラーということでいえば、

普段、日常で何気なくやっていること(反応)は、

面接では間違いなく顔を覗かせます。

 

 

逆に、面接でやってしまっていることも、

普段の会話の中では露呈しているものです。

 

 

臨床は「いざ」の連続なわけですから、

普段から自分を鍛えておくことは必須なのです。

 

 

でも、ここをしっかりと意識して積み上げていけば、

意識できずにやってきているカウンセラーとは、

それこそ雲泥の差がつきます。

 

もちろん、他のカウンセラーと競争という話ではないですが、

何よりもクライエントへの援助のクオリティーを上げられます。

 

 

あなたにとって、その積み重ねことが、

カウンセラーとしての未来を決めていくのです。

 

 

正しい研鑽を積み重ねて頂けたらと思います。

 



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