「なぜクライエントはカウンセリングで問題解決できるのか?」メルマガ第163回:2016年2月1日

 

こんにちは、養成塾の塾長、鈴木です。

 

 

 

「今まで見えないものが見えてきた」

 

 

これはオカルト的な話ではありません。

 

視野が広がった。

 

そのことで見過ごしていた事柄に

目が向くようになったということです。

 

 

 

しかし、ここで厄介なことがあります。

 

私たちは視野が狭いとき、

「自分は視野が狭い」という自覚が持てないものです。

 

 

 

ストレスや悩みや疲労。

 

そうしたことで、精神的な余裕がないとき。

 

私たちはどうしても視野が狭くなりがちです。

 

 

 

視野が狭いので、いろいろなことを見過ごしています。

 

問題解決のカギやヒントが目の前にある。

 

それなのに、視野の狭さから気づかないのです。

 

 

 

しかも、視野が狭いという自覚が持てない。

 

だから、自分は全てを見通しているという錯覚に陥ります。

 

 

 

こんなに努力して、やれることは全部やっている。

 

それなのに、なんでこんな事になるのか・・・・・

 

そんな風に思ったことはないでしょうか?

 

 

 

そんな時、「見落としていることがある」という意識は、

なかなか持てないものです。

 

 

 

例えば、人間関係の相談事例を見てみましょう。

 

 

 

職場のAさんは、自分に否定的である。

 

Bさんが、そう訴えたとします。

 

しかし、話をじっくり聞いてみると、正確にはこういうことでした。

 

 

 

「私は、Aさんが自分を否定的に見ていると思う」

 

 

 

つまり、実際にAさんはどう見ているかはわからない。

 

でも、Aさんは自分を否定的に見ているん「じゃないか」と思っているわけです。

 

 

 

すると、Aさんのちょっとした態度が、

自分に対する否定や批判の態度に見えてきます。

 

 

 

忙しくて余裕がなく、ピリピリしているだけかもしれません。

 

たまたま何かが原因で、虫の居所が悪かっただけかもしれません。

 

真剣に仕事をしていて、引き締まった顔になっているだけかもしれません。

 

 

 

なのに、Aさんの一つ一つの態度や様子を、

Bさんは「自分に対する否定(では?)」に結び付けてしまうのです。

 

 

 

そこで、BさんはAさんをよ~く観察してみました。

 

よ~く観察してみると、Bさんは、Aさんが先に書いたように、

いろいろな状況おかれていることに気づきます。

 

自分への否定、批判以外の顔を持つAさんに気づきます。

 

 

 

すると、Aさんが自分に肯定的に接する場面があることにも気づきます。

 

さらに、「時には」否定的な場面もあれば、肯定的な場面もある。

 

ケースバイケースであるということも見えてきます。

 

 

 

そうなると、Aさんに対する警戒心が徐々に解けていきます。

 

Aさんに対する「厳戒態勢」が解けていきます。

 

 

 

Bさんの警戒心が解けた感じは、やがてAさんにも伝わります。

 

すると、相手、つまりAさんは、

以前にも増してこちら(Bさん)への肯定的な態度も増えていきます。

 

結果としてAさんとの人間関係が変わっていきます。

 

 

 

これはカウンセリングをしていて、実によく遭遇するケースです。

 

カギを握るのは、視野の狭さに気づく(自覚を持つ)こと。

 

そして、思い込みを排除した"眼"で観察し直すことです。

 

 

 

もちろん、Aさんがとっても意地悪であり、

本当に否定的だった・・という結論もありえます。

 

それが確認できたら、そこから対応策を考えていけば良いのです。

 

しかし、もし思い込みで誤解があったのなら、

その誤解を解消することが必要です。

 

 

 

ストレス、悩み、疲労、精神的な余裕のなさ。

 

これらは、私たちから「視野」と「冷静な判断力」を奪います。

 

視野の広さ、的確な判断力を発揮するには、

それなりの「心のエネルギー」が必要です。

 

 

 

心のエネルギーが枯渇した状態では、視野が狭くなり、判断力も鈍ります。

 

その結果、いたずらに否定的な観方にとらわれ、

否定の悪循環(ネガティブスパイラル)にはまります。

 

 

 

物事が上手くいかなくなったとき。

 

ストレスが溜まってきたとき。

 

いろいろ行き詰ってきたとき。

 

そんな相談を受けた際には「視野が狭くなっていないか?」を

クライエントと共に確かめていくのです。

 

 

 

コツは「自分は今、視野が狭くなっているかもしれない」という視点を

クライエントが自然と持てるようなやり取りをすること。

 

そう、持たせようとするのではなく、

クライエントが「自然と」持てるようにすることが重要。

 

 

 

なぜなら、「視野が狭いですよ」「広く持ちましょう」と、

直接的に助言しても、クライエントはピンとこないことが多いからです。

 

口では「そうなんですね」みたいな反応は見せます。

 

でも、本当の意味で腑に落ちるクライエントは少ないですね。

 

 

 

ですから、助言ではなく、クライエントが話したいことに寄り添いながら、

自然と視野の狭さに気づくような「流れ」になること。

 

そういう応答や聞く姿勢をこちらが持つことが大切です。

 

 

 

私たちは、普段、自分では気づきませんが、

いくつもの思い込みや視野の狭さに陥っているものです。

 

自分は視野が狭くなっている。

 

いくつも思い込みを持ってしまっている。

 

敢えてそういう視点でチェックしてみると、

ハッとさせられ、打開の道筋が見えてきます。

 

 

 

そうした無意識の思い込みや捉え方の偏り、それを生む視野の狭さ。

 

カウンセリングは、これらを解消することも、目的の一つです。

 

ただ、それをいかに「自然な会話の流れ」で生み出していくか。

 

 

 

これが勝負どころです。

 

 

 

「指摘」「助言」「質問」「説明」「解釈」「批評」

 

 

 

こうした直接的(指示的)な動きは、実は、失敗することが多いんです。

 

なぜなら、これらの動きは、

クライエントを否定することと「紙一重」だからです。

 

 

 

こうした直接的(指示的)動きを見せずに、

クライエントが話したいことをずっと話している。

 

そのうちに、気がついたら、自分の思い込みや

視野の狭さなどに話が及んでいた。

 

こういう自然な流れを生み出せれば、

クライエントに抵抗や反発もは起こりません。

 

そしていつのまにか「自己洞察」が始まっています。

 

 

 

カウンセリングで大切なこと。

 

それは、クライエントがいかに抵抗なく、

なおかつ自然に(気がついたら)自己洞察ができるかということです。

 

そのためにカウンセラーや聞き手は、

「聞き方」や「応答の仕方」のトレーニングをしていくわけです。

 

 

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