「問題が自然と解決する聞き方」メルマガ第149回:2015年8月28日


「頭ではわかっているんですけど・・・」



Lさん(30代女性)は、うつむき加減でそう漏らしました。




職場で仕事に対するやる気が喪失。


やらなければならない仕事が溜まり始めている。


頭ではやらなければと思うし、やった方がいいこともわかっている。


けれども、気持ちがどうしてもそれに追いついてこない。


そんな毎日がここのところ続いているというのです。




仕事でモチベーションが低下するには、それなりの理由があります。


その理由が明確にならないまま、やる気を出そうとしても出てきません。


原因が不明なまま、ただ、モチベーションを上げようとしても、空回りするだけ。




Lさんは、この悪循環に見事にはまっていったのです。




そこで、私はLさんのここ最近の生活について、

「いろいろ話が出てくるような聞き方」をしました。


時系列にたどっていけば、モチベーション低下の原因が

わかるかもしれないと思ったからです。


すると、年初に母親が入院し、その後の介護などで、

職場と実家の往復のような生活が、一時期、続いたとのこと。


そのいきさつを詳しく聞いているうちに、この介護疲れが

Lさんのモチベーション低下につながっていることが見えてきました。




ところが、Lさんには、その自覚がまるで無かったのです。


カウンセリングでは、家族や介護の話が、自然と多く出てきました。


Lさん自身、こんなに介護の話をするとは思わなかったというのです。




入院当初の手続き、お見舞いの日々、転院の手続き。


兄弟への連絡や意見の調整、親戚への連絡。


兄弟の中で唯一独身のLさんが、それらを一手に引き受けていたのです。




こうした手続き一つ一つ、実際はかなり労力がかかります。


心労やストレスも鬱積していった感じが伺えました。




しかし、Lさん自身は、自分がそれをするのは当たり前と思っていました。


当たり前と思うこと自体は問題ではありません。


問題は、自分がやらなきゃと気を張りすぎて、

自分の疲労、心労に鈍感になっていたことです。


その歪みが仕事のモチベーション低下を引き起こしていたのです。




Lさんには、その自覚がありませんでした。


だから、仕事に対して自分が何か悩んでいるのかとか、

仕事の進め方に問題があるのかとか、職場の人間関係の問題かとか・・・・


仕事を中心に問題点を探そうとしてきたようです。




結果的にそれは検討違いでした。




Lさんは自分が相当に疲弊している自覚もなかったでしょうが、

Lさんを一目見たとき、疲労の色がお顔にずいぶんと出ていました。


自分のモチベーション低下の原因に気づき、

Lさんは少しホッとした様子でした。


ここまでくれば、解決にそんなに時間はかかりません。




さて、その時、私の聞き方は、どういう聞き方であったでしょうか?


別に特別な聞き方はしていないんです(笑)


特別な意識も働かせていません。


ただ、「出てきた話」にしっかりと応じていっただけです。




ポイントは「話させよう」「究明しよう」とするのではなく、

相手が出してきた話にしっかりとついていくことです。


出てきた話にしっかり応じていれば、

やがて問題の核心に自然とたどりつけるからです。


おそらく、皆さんが苦労されるのは、ここのところでしょう。




本当にしっかりと相手の話を聞きことさえ出来れば、

問題の核心に連れて行ってもらえます。


しかし、まだ経験が浅いカウンセラーは

どうしても「自分で行きたがってしまう」のです。


すると、質問を重ねたり、無理に助言をかぶせたりしたくなります。




つまり、ここでもクライエントのことを

なかなか信じきれないカウンセラーの迷いがあるわけです。




問題の答えは、クライエントの中からしか出てこない。


このことを、教科書で読んで知っている程度ではなく、

それこそ、骨身に沁みて実感していることが必要です。




クライエントの出してきた話に、ひたすら応じていく。


クライエントの出してきた訴えを、出来る限りそのまま受け止めていく。




そうすれば、かなりのケースで、

自然に問題の核心をたどることが可能になります。


その時の「聞き方」を習得することこそ、

カウンセリングの可能性の扉を開いてくれます。




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