「応答を自在にする秘密」メルマガ第138回:2015年4月28日

 

カウンセリングを学び、ぶつかる壁。


その一つは「応答」です。


相手(相談者)の話を受けて、何と言えばいいのか?


どんな言葉を返すべきなのか?


多くの人たちがここに難しさを覚えます。




もっというと、何と言えばいいのかという以前に、

こういう状態に毎回陥ります。




「言葉が浮かんでこない・・・・」




つまり、返す言葉が浮かんでこない。


どう言えばいいかわからず、困るわけです。


ここは大事なところなので、もう少し考えていきましょう。




訓練を積み、技術が磨かれてくれば、

瞬時に適切な応答が浮かんできます。


頭で考える必要もなく、パッと浮かんでくるわけです。




一方、応答が浮かばない場合は、

頭でいくら考えても浮かびません。


無理やり言葉にしても、言った本人が違和感をぬぐえません。


無理やりなので、それを聞いた相手(クライエント)も、

何かピンとこない感じを持ちます。


結果として、面接は不毛の展開に陥ります。


そんな経験はなかったでしょうか?




さて、この両者の差。


一体どこにあるのでしょうか?




クライエントの話を聞き、自分なりに理解できたとします。


難しいのは、その自分なりの理解を言葉にするところです。


つまり、理解はできているのに、それを適切な言葉にできないのです。




「ああ、わかっているはずなのに・・・」




応答の難しさはまさに、ここにあるといっていいでしょう。


養成講座のあるプログラムを実施すると、

塾生は必ずある壁にぶつかります。


テキストに書いてあることを読み、

その内容を自分の言葉で説明するというプログラムです。


そこでも実は、同じ現象が起きるのです。


つまり、書いてあること(内容)は理解できるのに、

それを自分の言葉で説明しようとすると、途端に言葉が出てこない。


適切な言葉を見つけることができないのです。




つまり、私たちは自分の中にあるもの、伝えたいことを、

適切な言葉で伝えることが常にできるとが限らない。


自分の内面的な要素、そして考えていることなどを

いつもしっかりと言語化できるわけではないということですね。


ここにカウンセリングの応答の難しさがあるわけです。


(そしてこれは、クライエントも直面しているテーマでもあります)




ということは、自分の理解とそれを言葉にする部分、

ここに架け橋が必要だということになります。


自分が理解できていることをパッと言葉にできるスキル。


それも、簡潔で適切な言葉・表現を選択できるスキル。


このアウトプットスキルが身につくと、

どんなカウンセリングはどんな状況や場面にも対応できます。




カウンセリングは言葉を介して行われるわけですから、

その言葉を研ぎ澄ます訓練をすればいいのです。


ということは、カウンセラーは

誰よりも言葉を大切にする意識が必要です。




もちろん、言葉だけでセラピーが成立するわけではありません。


むしろ、言葉以外の要素が、時には決定的になることもあります。


しかし、それだからといって、言葉を重視しない理由にはなりません。




ロジャーズ、友田も、わが師吉田。


稀代の臨床家の著書に「逐語記録」が載っているのはそのためです。


抽象的な理論をいくら覚えても役に立たない。


ひたすら「具体」から出発しようということです。




応答はカウンセリングでは必要不可欠な要素。


それは誰も否定するものではないでしょう。


その応答スキルを磨けば、カウンセリングの成果の次元は、

高く、そして深くなるといっていいでしょう。


 

 

このメルマガを購読されたい方は下記よりご登録ください。↓

 

 

 

メールアドレス:

 (必須)
お名前  (必須)

 

 

 >>オープンセミナーの詳細はこちら