「ネガティブな話はどこまで聞けばいいのか」メルマガ第131回:2015年2月27日


「ネガティブな話をずっと聞き続ける秘訣」



ロジャーズは、ネガティブな感情を重視します。


ネガティブな訴えを十分にしてもらう。


その結果、前向きな言葉が少しずつ聞かれるようになる。


そのことをロジャーズは発見したからです。




そのためには、ネガティブな話をとことん聞く必要があります。


いえ、とことん「聞ける」必要があります。




しかし、一般の人たちには、なかなか難しいことです。


誰かの批判であったり、愚痴や弱音であったり、

不満や怒りであったり、そうしたネガティブな話をずっと聞く。


するとたいてい、こちらにはこんな思いや感情が浮かんでくる。




「そんなことばかり言っているからダメなんだ」


「ああ・・そこが問題なんだ」


「この後、どう言ってあげたらいいんだ・・」




大抵はそういう思いや感情が浮かんできますし、

その時点で相手の話をしっかりとは聞けなくなります。


そしてもうそれ以上その話を聞きたくないという感情になり、

やがて「助言」「解釈」「激励」「説得」等をしたい衝動に駆られます。




こう動きたくなる原因の一つは、

それ以上ネガティブな話を聞くのが怖くなるからです。


このまま聞いていったら際限がなくなるのではないか?


このまま聞いていても、問題解決から遠ざかるだけなのではないか?


こういう不安、怖さが出てきて、

つい助言などで話を終わりにしたくなるのです。




ここまでくると、もう完全にその話、聞けなくなってますよね。




でも、カウンセラーとしてカウンセリングという場では、

否定的な話をどこまでも聞き続けられることが求められます。


「助言」「解釈」「激励」「説得」などは一切せずに、

とにかくひたすら「聞く」ということが求められます。




ではいったいどうすれば「どこまでも聞く」ということができるのか?




答えはこうです。


クライエントの話に「強い興味・関心」をもつことです。


そしてその時のクライエントの気持ちの「理解」に努めることです。



そうすると



「そんなことばかり言っているからダメなんだ」


「ああ・・そこが問題なんだ」


「この後、どう言ってあげたらいいんだ・・」



というような"思い"は出てきません。


出てきませんから助言をしたくなる衝動にも駆られません。


このまま話をもっと聞いていたいという気持ちで聞けるのです。




クライエントの話に強い興味・関心を持てるようになると、

「理解したい」という思いも強くなり、むしろこう思うようになります。



「クライエントはどうしてそういう思いになるのだろう」


「なぜここまで否定的にしか物事を観れなくなっているのだろう」



ポイントはクライエントの話の「内容」ばかり追いかけるのではなく、

目の前にいるクライエントに「一人の人間として」の関心を寄せること。


クライエントの話の内容だけでなく、それを言いたくなる気持ち、

その話をすることの意味、背景などにも関心を寄せる。


そうしたクライエントの全体を理解しようとすることです。




確かにクライエントを全体的に、それも深く理解するのは簡単ではありません。


ですが理解できなくても「理解したい」という思いを強くもつ。


だから「どこまでも聞ける」ようになっていくわけです。




こうした姿勢をいつも崩さずに聞き続けられれば

やがてクライエントはこんな思いに包まれるはずです。




「今まで、この話をここまで(関心をもって)聞いてくれる人はいなかった」


「自分の気持ちをこれだけ深く(あたたかく)理解されたことはない」




同時にクライエントはこんなことにも気づきます。




「ああ、自分はこんなに悲しいと思っていたんだ・・・」


「私はここまで傷ついていたんだな・・・」


「そうか・・・本当にこの事がショックだったんだな・・・」




そう、理解されることによってクライエントは、

自分自身をも改めて理解していくことになるのです。


「理解された」というありがたみによって暖かい気持ちになり、

「気づく」ことによって自分をより理解できるようになる。


この繰り返しを経験していくことで、クライエントは

一歩、また一歩と前進する力を取り戻していくわけです。




訓練を積めば、ネガティブな話をどこまででも聞けるようになります。


私自身、どこまででも、とことん聞くことができます。


そのための訓練を積んできましたし、臨床の経験も積んできたからです。


聞き続けることで、クライエントが変わっていくという経験を積んできたからです。




もちろん「ただ漠然と聞く」聞き方ではないことは、言うまでもありません。


養成塾でお伝えしている聞き方をマスターできていることが条件です。




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